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よくある質問
   

Q. システム建築とは、どのような建物ですか?

建築物を構成する部材や納まりを徹底的に標準化することで、作業効率の向上を図り、建築生産プロセスをシステム化した工業化製品です。第二次大戦中に、アメリカ軍が採用した「かまぼこ型兵舎」が始まりです。当時の兵舎の機能には、大量生産性、組立・解体の容易性が要求されました。これを満足するため、複数の部材の標準化が進められ、これが「システム建築」として成長しました。システムとは、複数の構成要素を組織・体系化することで目的のために規則的に結合させた集合体と理解できます。
現代では、「システム建築の”システム”=コンピューター化」と広義の意味として置き換えても良いと考えられます。
   

Q. システム建築の目的は?

システム建築の目的は明確で、
(1) 低価格 (2) 高品質 (3) 短工期 です。
建築物を構成する各部材のディテールと配置について、徹底した標準化を行うことで、これらの目的を実現しています。
   

Q. システム建築は具体的にどのようなことを実現していますか?

徹底した標準化による、新しい建築生産方式が以下を可能にしました。
(1) 建物の企画提案や迅速な見積り対応が可能です。
(2) 標準化による合理的かつ経済的な設計が可能です。
(3) CAD/CAMデータを利用したコンピューターによる構造体・外装材の一貫生産とライン化を可能としました。
(4) 現場加工を無くし、標準化・省力化された施工を可能としました。(このため熟練工が不要となります。)
これら4つを総合して、前述の「低価格、高品質、短納期」を実現しています。
   

Q. yess建築とはどのような建物ですか?

yess建築(Yokogawa Engineered Structure System)は、日本建築センターにおいて日本で唯一「構造一般評定」を取得した建築システムです。日本で唯一の「システム建築専用工場」で製造されている建築製品です。
yess建築は、建物の構成要素である「鉄骨」・「屋根」・「外壁」・「建具」に関する部材ディテール、配置、モジュール(規格化された部材によるひとかたまりの構成要素)について徹底した標準化が図られた工業化建築製品です。その結果として、「低価格」・「短工期」・「高品質」を実現しています。
   

Q. yess建築は米国の技術を導入した建物と聞きましたが?

米国の技術をそのまま導入しただけでは日本国内で建設できません。日本の建築基準法やその他の基準に適合させる必要があります。yess建築は、平成19年の改正建築基準法にも準拠させるべく、他社に先駆け、独自の技術理論を基にシステム建築業界で初の「構造一般評定」を取得しました。即ち、法適合のみならずyess建築の構造安全性が立証されたということです。
   

Q. yess建築はどんな建物に採用されていますか?また、どれ位の大きさまで対応可能ですか?

対象とする建築物は、平屋(2階も可能)の非住宅建築物(工場・倉庫・店舗・体育館等)です。
また、建物規模はスパン方向は無柱で60mまで可能です。また、中間柱を入れれば150mまで可能です。桁行長さは途中(120m毎)にエキスパンションジョイントを設ければ制限はありません。最高高さは20m(標準は12m以下)、搭載クレーン容量は30トンまで可能です。これらの寸法を超える場合にもお気軽にご相談下さい。
   

Q. yess建築はどのような考え方で成り立っていますか?

システム建築とは、非住宅の工場・倉庫・店舗・スポーツ施設などの建築物の部材を標準化し、形状をモジュール(規格化された部材によるひとかたまりの構成要素)化して建築物の工業化を目指した、新しい建築生産方式でつくられた建築物を指します。これにより大幅な鉄骨重量の削減と工場生産における加工時間の低減がされています。また、部材の殆どが工場生産品のため品質が安定し、現場工期が大幅に短縮されるという特長を持っています。
   

Q. 今までにどのくらいの実績があるのですか?

平成2年10月、千葉県袖ケ浦市に日本で唯一のシステム建築専用工場を稼動させて以来、北海道から沖縄まで日本全国にyess建築を建設してまいりました。その間、工場・倉庫・店舗・スポーツ施設・冷蔵倉庫・車庫など、yess建築で建設された数は全国で現在約9500棟、その面積の合計は800万㎡に達します(平成30年04月現在)。建物規模も建築面積で150㎡~18,000㎡超のものまでと多岐にわたります。
   

Q. システム建築とプレハブ建築は、どこが違うのですか?

システム建築は、個別の建物毎に一定の約束事に従って設計と製作を進めていく本格的な建築物です。一方、プレハブ建築は、あらかじめ設計・製作が完了している部材を組み合わせた建築物です。システム建築は、コンピューターの飛躍的な処理能力の向上と共に、高度な構造設計が可能となり、プレハブ建築にはないクレーンの設置など設計の自由度を拡大して来ました。また製造技術においてもコンピュータによる生産データの処理能力の向上と、製造・管理までの一元化を進めたことにより、極めて高精度な部材および建築物の製作を可能にしています。システム建築は、経済性、高強度、短納期を実現させたことで、プレハブ建築はもとより在来工法も越える建築物と言えます。
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